こんにちは、&leatherです。
先日、お客様から修理でお預かりする靴の期間をお話していたとき、1ヶ月後です、ということでカレンダー確認したら、来月はもう12月、ということに気づき、びっくりしました。1年が経つのは早いなあ…。
話は変わって、今回は靴のソールはがれのお話です。
最近、お持ち込みの多い修理の一つが、靴のアッパーとソールのはがれてしまっているものです。
ソールとアッパーが縫われていない、ボンドの接着のみで作られている靴は、アッパーとソールが何かのタイミングではがれることがあります。
つま先を強く引っ掛けてしまったり、長く履いていて足が屈曲する指の付け根部分などです。
こんな感じではがれていたり…
パカっととれてしまったり…
また、気をつけていただきたいのは、季節で履くもの、春夏・秋冬でしまっておいたブーツやサンダル類は、しまっている間に乾燥や湿度で接着剤が弱くなっていることがあります。履こうと思って出したら剥がれていたり、久しぶりに履いたら出先でソールが剥がれてしまったりと、衣替えの時期にトラブルが多発しがちです。
しまっていた物を出したら、以前クリーニングでお話しした汚れやカビもそうですが、一度、ソールがはがれてきていないか確認してみて下さい。
はがれているものは、大体のものは再接着することが可能です。
古い接着剤を落として、下処理をし、再度接着剤を塗って接着します。
場合によってはアッパーとソールを縫い付けられるものは縫ってしまうと、はがれることもなくなり安心です。
まれに、はがれているソールを市販の接着剤を使ってご自分でなおそうとされる方がいらっしゃいますが、下処理をきちんとし、かつ適切な接着剤を使用しないとしっかり接着してくれません。応急処置でご自分で接着剤をぬったり瞬間接着剤で固めてしまったりすると、修理にお持ち込みいただいたとしても綺麗になおせなかったりしますので、ご自分では手を加えず、修理に出していただくのが懸命です。
また、ウレタンとよばれるソール材があります。柔らかく、軽い素材で、主にスニーカーや婦人靴・コンフォート系の靴に使用されるソールです。
こちらのソールは履き心地がいい反面、長くても4〜5年で劣化して底がポロポロ崩れてきます。特に履かずにしまっておくと、湿度で加水分解を起こして劣化が早まります。こうなってしまうと再接着はできず、基本的にはオールソールか、新しく買い替えていただくようになります。
ソールはがれちゃったけど、これはなおせるのかな?と思ったら、お気軽にお問い合わせ下さい。
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